前々回、前回に続いて今夏を振り返るブログになっております。今回は夏のツアー中に出会えた生物を紹介していきましょう。
沖縄本島恩納村でダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
生き物、植物いろいろ
まずは……夏場に参加していただいたら、絶対見られるこのトンボ。体の美しさに驚きの声があがります。
また、このリュウキュウハグロトンボが逃げないトンボなんですよね~。素晴らしいです。
指を出したら、止まってくれるかもよ~と言うと、子供たちが我も私も……と、並び始めました。
今夏のこの子はとても良い子で、みんなの腕に止まってくれました。ハグロトンボの友達ゲット~。こちらのきれいな色のトンボがオスです。メスは茶黒色してるんで、けっこう地味です。
こちらがメスのトンボです。ね? オスに比べると地味でしょ?
そして交接しているレアなシーンにも遭遇。オスとメスが反対向いて上手に体を折り曲げて交接中はハートマークになるんですね。お客さんから多数の「かわいい!!」をいだきました。
そしてメスが卵を産んでいる場面にも遭遇。しっぽを水中に入れて水草を利用して産卵します。近くでオスが見守っているのも微笑ましいですね。
このトンボは11月ぐらいまで見られます。先週のツアーでも見てきました。見たい人はいなくなる前に会いにきてくださいね。
また、紹介すると悲鳴の聞こえるこちらの大きなクモはオオハシリグモ。
脱皮中の瞬間に出会えました。脱皮している瞬間のクモはいつもと違う奇妙な感じに見えて、脱皮しているなんて思いもしなかったです。滝までの往路に出会って、お客様と「なんかおかしい感じになっていますね……」と観察し通過、帰路に再度見てみたら、あら、抜け殻ができてる……、あああ、脱皮してたんだ……とわかりました。
こちらもよく出会えます。イシガケチョウ。
今夏は少雨だったため、水の流れがゆるく、淀みも多かったため、長い期間おたまじゃくしを観察することができました。手足のはえた個体から、ちびのおたまじゃくしまでいろんなサイズをみんなで見ることができました。
たくさんおたまじゃくしがいるわりには、大人のカエルにはなかなか出会えないです。もっとゆっくり探しながら歩かないとだめですかね。でも、たまに見つけられます。
お客さんが見つけてくれることが多いですね。私が歩いた後に飛び上がって逃げていくのを子供たちが見つけてくれます。
ナナフシはたまに見かけますが、今夏はトゲナナフシをお客様が見つけてくれました。ごつごつしていて格好良いナナフシです。
天候が安定していたことが良かったのでしょうか? 蝶々がたくさん見られた夏でした。でも、蝶々ってツアー中に撮影するのは難しいので、今、見返してみても、上手に撮れているのはほとんどありませんでした。
そして、見られるとかなりラッキー感が高まるアオカナヘビ。
たいてい道路わきの草むらにスッと移動する姿を見つけることが多いです。「カナヘビですよ」というと、語尾の「ヘビ」から蛇の姿を想像されるお客様が多く、一瞬固まってしまわれる方も多々。蛇=ハブというイメージが観光客の皆さんにはあるようで、「そんなに寄って大丈夫ですか?」と心配そうに草むらを覗きこむ方もおられました。
ヘビとついていますが、トカゲの仲間です。ご安心を。
トンボなどはオスの方が派手な色をしているものですが、このアオカナヘビはメスが派手な緑色をしています。
そして特徴的なのが、この長い尾っぽ。
ね?
長いでしょう? この長いしっぽから蛇を連想されて、名前にヘビと付いているようです。
この緑色はもちろん草むらの中では保護色となります。
ね?
下の写真で、どこにいるのか探してみてくださいね。
そして、こちらの茶色の個体がオスです。茶色なので、草むらにいると目立ちそうな感じもしますが、こうやって下の写真を見てみると、木の枝に見えて、わりとこれはこれで保護色になっているように見えますね。
草むらがあれば、バッタも多いです。駐車場から川に行くまでの道路沿いの草むらでの虫探しも楽しかった子供たちが多かったのではないでしょうか?
こちらの毛虫は最もよく見られるタイプ。以前に間違って触ってしまったことがあるのですが、特に腫れたりはしなかったですね。少し痛かったですけれど。でも、お客様が間違って触ってしまわないように、ツアー中は速めに見つけて教えるようにしておりました。
そして、キノボリトカゲ。
今夏はけっこう探しながら歩いていました。夏の前半はなかなか見つけられませんでしたが、8月に入ってから頻繁に見つかるようになりました。
こちらのきれいな色の個体がオスです。大きくてガシッとした感じで、お客様に見せられると嬉しいですね。
でも、よく見かけるのはメスの個体なんですよね。メスはメスでかわいいのですが、やっぱりインパクトあるのはオスの方ですかね。
スピッツのツアーに来てくれるお客様はそんな生物に詳しい人や、山が大好きって人ではないので、ファーストコンテクトでドカァーンとインパクトがあった方が印象に残りますからね。
こちらの生物も大きいので、インパクト絶大。個体数も多いので、比較的紹介しやすい……というのは昔の話。今夏は元気なアフリカマイマイにあんまり出会えませんでした。
道路わきに死んで殻だけが残っているので、それを使って説明していました。
以前は毎回ツアー中に出会えて、紹介するの簡単だったんですけれどね。
そして夏の間、心地よい鳴き声を聞かせてくれていたアカショウビン。
間近で観察するような機会には恵まれなかったものの、ツアーの合間、お客様を待っている間などにター滝駐車場で目を凝らしていると、たまに見つけられることがありました。
お客様には一度も紹介できなかったのですが、機会に恵まれれば、ぜひとも紹介してあげたい生物ですね。
あんな遠くに……。でも姿が見えただけでも私、嬉しかったんです。ついつい撮影。
これから季節は冬になり、生物は少なくなっていきますが、冬に咲く花を紹介したりしながらウエットスーツ常備で楽しくリバートレッキングしておりますので、沖縄に冬に来られた際も、ぜひチャレンジしてみてくださいね。