もうすぐGW。日々気温も上昇し、夏の足音は聞こえているのですが、今年は頻繁に寒気が入り込み、なかなか安定した暖かさに恵まれません。
沖縄本島恩納村でダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
今日のブログは皆様にご報告とお願いです。
今年から有料化
ター滝に駐車場ができたのが、2016年4月。2年間無料で開放されていたター滝駐車場ですが、今年、2018年4/28から有料化になります。
今の駐車場にはこんな看板が立っています。
ター滝駐車場有料化のお知らせ
そして、大宜味村のHPにも情報が載っています。
最初に入場料として300円支払います。それで1時間は駐車できます。それ以降は30分ごとに50円追加されていくので、3時間駐車している場合は500円支払います。
なんでお金を取られるの?
ずっと自然のままで放置されていたター滝ですが、訪れる人の増加に伴い、トラブルの数も増えてきました。代表的なトラブルは「増水時に戻れなくなること」です。
年に何回か突然の大雨で川が増水し、滝で遊んでいた人が戻ってこれなくなり、消防のレスキュー隊が救助に出向かれています。
そのトラブルは新聞沙汰になってはいるものの、幸いにも皆さん全員無事に下山できており大事には至っていません。そのようなトラブルが続発する(たとえ年に数回だとしても)と、行政としては管理していく必要が起こってしまうのは、今の社会でやむを得ないことでしょう。きっと大宜味村役場にはいろんな声が届いているのだろうと予測されます。
みんながマナーを守り、危ないことをしないで遊んでいられるのならいいんですけれどね。
重大な事故が起こってしまう前に、行政が動き出したのは、良いことだと思っています。
それぐらい夏場の人出が増えているんです。普段のター滝は部分的に大人でも足の立たない深い水深の場所がありますが、多くの場所は水深も浅く、ルートを選べば膝上ぐらいまで濡れる程度で滝つぼまで歩いて行けます。その行程も片道30分ほどなので、そんなに遠くもありません。
みんなで遊べる要素がてんこ盛りの楽しい森です。
そして特筆すべきことは、駐車場は完成していますが、川の中がほとんど手つかずで残されていることです。
遊歩道? ありません。
滝の下への進入を防ぐ柵? ありません。
自然のまま残してくれているんです。これって本当にありがたい。
事故を未然に防ぐには、立入禁止にしちゃうのが1番手っ取り早いじゃないですか。
昨年、事故のあった沖縄本島北部のタナガーグムイはすでに立入禁止になってしまいました。
興味のある方はこちらのリンクから沖縄タイムスの記事をご覧になってください。
次に起こる重大な事故を未然に防ぐために、駐車場に管理人を置きたい、増水しそうな時は川への入水を禁止したい、すでに川に入っている人たちに危険な川に変わってきたから戻るように促したい、事故を防ぐためにはいろんな手段が考えられますが、それらにはお金がかかってきます。
ター滝で遊びたい人みんなで事故を防ぐために少しずつ協力しましょう……、というお金です。
この自然をこのまま残すために。
試験運用期間
今年は試験運用期間なので、有料化されるのは4/28から11/5までの約7か月間だけです。
今夏、どのようなことが起こるのか、それで見てみよう……、という段階なので、来年度のルールはまだ全然未定なのですが、事故のない夏にしたいものです。
と、いうわけで、スピッツのリバートレッキングに参加していただける皆様には、リバートレッキング料金にプラスして駐車料金もかかってしまうようになりました。
駐車料金を支払っていただける時に、
「この素晴らしいやんばるの森を維持していくために協力できたんだ……」
という喜びを得られるように、
リバートレッキング、ター滝、やんばるの森らの魅力を伝えられるように、
スピッツとしてがんばっていく所存ですので、ご理解並びにご協力をよろしくお願いいたします。