9.10月と夏のような混雑はなく1日1組での催行が多かったものの、日々お仕事をさせていただき遊びに来ていただいた皆様には感謝でございます。
ありがとうございます。
沖縄本島でリバートレッキング屋さんをやっているスピッツネイチャートレッキング世古です。当ブログをご覧いただきありがとうございます。
前回は夏が終わった直後に9月のリバートレッキングのご紹介をさせていただきました。
こちらの記事「9月からは大人的楽しみ方でター滝を撮る!」です。
興味のある方はクリックして読んでみてください。
9月はまだ水温も温かく、ウエットスーツなしで川を歩いていましたが、すでに時は11月。
山下達郎のクリスマスソングがもうすぐテレビでも流れてくる季節です。そんな時期なので、もちろん川の水温も順調に降下しております。
今回はそんな冬の沖縄でなぜ海遊びよりも川遊びを勧めるのか? その理由をリストアップしていきたいと思います。
目次
冬の沖縄って寒いの?
12月、そして年をまたいで1.2月あたりの平均気温は17℃前後で推移します。
普通に暮らしていて、朝のテレビで「今日の最高気温は19℃です」と聞けば、防寒対策をちゃんとやります。最高気温が13℃なんて日があると、新聞沙汰です。
そんな風に書くと、
13℃で新聞沙汰?
やっぱり沖縄、あったかいじゃん!!
と、言われそうですが、冬は北風が強く内地の皆さんが予想している以上に寒いことが多いです。
冬の海も川も冷たいんじゃないの?

現在、11/18の海の水温は25℃。川の水温は17.6℃。
やっぱ、海よりも断然川の水温の方が冷たいです。これは変えようのない事実です。
川の温度は盛夏で27℃。
反対に真冬、2月の水温は……、

一番寒いときを調べてみると、この日が寒い。
10.6℃を記録していますね。
これは寒い。
では、この日の2月のリバートレッキングレポートをご紹介させていただきます。
どんなことになっているのか?
2月のリバートレッキング紹介
まずはお客様の声を見てみると……

「ター滝までの道のりでブランコがあったり、透明のカタツムリを見たりと、
普段では味わうことのできない貴重な体験ができました。
1番楽しかったのは水温10度の中滝にうたれたことです。
ありがとうございました。大満足です」
撮影した写真も紹介。顔出しOKにもなってますしね。

これがアンケートに書かれてあった、1番楽しい思い出。
水温10.6度の滝打たれだぁぁぁぁぁ。

2019年2月のターザンロープは滝つぼに飛び込めました。冬でも飛び込んでますね。
今はターザンロープはなくなり、ターザンブランコになっております。

冬は温かいお茶が重宝します。貸切の滝ではお魚探しでスノーケリングもやり放題。
取れるかどうかは、腕次第。

ツアーの最後、川から上がる場所で「はい、ポーズ」。
満面の笑顔はガイドに嬉しいプレゼントです。

12.1.2月のツアーは水が冷たいので、気候、天候を見て、着用してもらうウエットスーツも少し厚手のものにしています。ただそうしても、子供たちにとってこの時期の川はやっぱり冷たい。
個人的にも1.2月のリバートレッキングツアーは中学生以上向けかな……と思います。
小学生そして未就学児には真冬の川は寒いです。子供たちには3月からのツアー参加をお勧めします。春休みに入ると水温は17℃ぐらいまで戻ります。
現に春休みはたくさんの子供たちに楽しんで参加していただいております。
1.2月のツアーに子供連れで参加ご検討の方は寒いつもりで参加してくださいね。
大人の方は寒いけれど楽しい、サムタノ状態を十分に楽しんでいただけると思います。今回紹介した女性2名の感想文がそれを如実に教えてくれています。
「1番楽しかったのは水温10.6度の中、滝に打たれたことです」
そうなんです。
「寒いけれど、楽しい」
この状態をサムタノと呼んでいます。
サムタノに関してのブログ記事「サムタノ沖縄マックス!!」はこちらをご覧ください。
もちろんこの冬もサムタノ沖縄を川で体験していただくべく、頑張ってガイドしていきますよ。
それでは、
冬の沖縄で水遊びするときは海よりも川がいいんです!
という理由を挙げていきましょう。
1.風の陰が多い
強い北風が吹くのが冬の沖縄の特徴のひとつ。
海で遊ぶと……、北風の影響をモロに受けます。真栄田岬の青の洞窟は冬には行けないことが多いです。と、いうかほとんど冬は行けません。海辺は風をしのげる場所が少ないので、濡れた体を強い北風に長時間さらすことが往々にしてあります。
これが冬のマリンスポーツの一番のデメリットです。
スノーケリングツアーに参加して、ビーチで待たされている間がとにかく寒い。
そしてボートで移動している間が、本当に寒い。
川で遊ぶと……、もちろん山にも北風は吹いていますが、山は風の陰になる場所が多いです。ビーチのように吹き更紙ではないので、終始寒くはないです。
2.川遊びは陸遊びなんです
ずっーと海に入っているのが海遊び。ダイビングやスノーケリング。40分ぐらいは海に入りっぱなしなので、当然体は濡れたまんま。冷えます。
一方、リバートレッキングは寒い日は水に濡れないように歩けます。川には深場もありますが、もちろん浅瀬もあるし、足場を選べば濡れずに歩ける場所もあります。
山中でウエットスーツを着ている姿を想像すると、ちょっとおかしな感じもしますが、河原を歩いていれば、そんなに違和感はありません。
普通の服装でリバートレッキングしている人たちとすれ違う時に感じる視線は、おそらく「あの人たちこんな気候で濡れてしまっているけれど……寒くないのかしら?」と、疑問に思っているはず。
そんな視線を何度も受け止めてきました。
ウエットスーツを着て最初は濡れずに歩きます。防寒コートなど着なくても、ウエットスーツだけで充分暖かいです。滝に着くころには汗すらかいているかもしれません。
滝に打たれてしばしクールダウン。
飛び込んだり、魚探したり、寒くなるまで遊びます。
寒くなったら、水から上がって山を歩きます。
歩けば、次第に体は温かくなってきます。
ツアー中、濡れている時間を調整できるのがリバートレッキングの良いところです。
寒い日は少なめに、冬晴れの暑い日は多めに。
天候、気候を見ながらガイドが濡れ具合を調整しますので、冬のリバートレッキングもぜひとも参加してもらいたいですね。
3.貸切ター滝、多し
夏場には人出山盛りのター滝ですが、冬場はひっそり。
他のお店の団体のツアーとかち合わない限りは、静穏なたたずまいを堪能できます。

夏の滝はとても賑やか。自分たちだけになる瞬間なんて最初から期待しておりません。
反対に冬のター滝です。

本当に静かな空間がやんばるの森にぽつんと佇んでいて、癒しの場になっています。
4.波もないのでほとんど毎日開催OK
強風が吹けば海には波が立ち、海辺のマリンメニューは軒並みクローズ。
反対に川には波がありません。だから、冬でも常時開催OK。
海で遊ぶ予定にしていたけれど、波が出てきて突然「明日のツアーは中止になりました」と、電話で告げられるお客様も多いのではないでしょうか?
そんな時でも川は行けちゃうんですよ。
大雨に弱いのが川のデメリットです(増水すると危険な川になってしまいます)が、冬はそこまで大量の雨が降ることが稀です。
降っても、ぱらぱら小雨程度。もしくは長雨しとしと……だらだらだらだら……。
その程度では沖縄の川は増水しないことが多いです。
ガイドはツアー前はもちろん常時携帯で雨雲レーダーや気象予報をチェックしていますので、当日が大雨の場合には前日の夕方にお電話にて相談しております。
スピッツのツアーでは、前日夕方に最終予約確認のお電話をお客様全員にかけております。集合場所と不明点の有無の確認です。冬はそれに加えて、当日の気候を踏まえて、参加意思の確認も行ったりします。
「明日は寒そうな天気予報になっちゃいましたが、参加どうされますか?」
子供が小さいし雨の予報なので、明日はキャンセルしたいのですが……というお客様にも二つ返事でOKです。もちろんキャンセル料金は頂きません。
寒い日に無理して参加していただいて、「なんだよ、川って寒いだけで楽しくないじゃん」って悪いイメージを残してほしくないです。
なので、天気予報を見つつ、「明後日は明日よりも晴れて暖かくなりそうなので、スケジュールに余裕があれば明後日に振り替えることも提案できますが……」という催行日の変更の提案もさせていただきます。
もちろんすでに予約で埋まっている場合は無理なんですけれど、スケジュールが空いていればフレキシブルに対応させていただいております。
ウエットスーツ着用でこその冬の川遊び
そうなんだ。冬でも川は楽しいんだ!!
と、思っていただいた皆様にひとつ注意点。
ウエットスーツを着るから楽しいのです。
水温10度を楽しむのに海パン一丁は無謀です。
ター滝はなんの制限もかかっていない場所です。
誰でもふらりと遊びに来れる場所なので、ショップのツアーに参加しないでネットの情報をたよりに自分たちだけで来ておられる方もたくさん見受けます。
夏はそーいう人たちでも楽しめると思います。
でも、冬は、ウエットスーツを着ないとだめです。
あまり強く断言したりはしない性格なのですが、これだけは断言しちゃいます。
冬のター滝はウエットスーツ着用で何十倍も楽しくなります。
海パン一丁では打たれたりできないし、飛び込めないし、魚も追えないし、滝つぼで滝を見上げながらプカプカ浮かぶ余裕なんて生まれるはずもありません。
冬こそ、ショップのツアーを利用してター滝を楽しんでいただきたいと心から思います。
お安い価格で、楽しい川遊びに冬でもお連れしておりますので、ぜひとも参加してくださいね。お待ちしております。
まとめ
- 冬こそショップのツアー利用でター滝
- ウエットスーツの保温性で「サムタノ沖縄」満喫
- 冬にお薦めする理由
- 1.風の陰が多い
- 2.川遊びは陸での遊び
- 3.貸切ター滝多し
- 4.波もないのでほぼ毎日開催OK